ここでは、「十人十色ゲーム」の進め方を説明します。説明は、Step1?Step4の4パートに分かれています。
Step2 ゲームの説明(5分程度)
具体例をつかいながら、ゲームの進め方とねらいを、以下の例を参考に説明します。
1)以下の説明をして、各チームに問題シートを配布してください。
「これから、ゲームを行います。
このゲームは、チーム・メンバーの〈好みの食べ物〉を当てるゲームです。
〈好みの食べ物〉を当てることができれば、1点獲得です。
(外れると、0点です。)その得点を各チームで競い合い、最高得点のチームが優勝です。」
「まず、例題として1問やってみましょう。
いまから、〈問題シート〉を配布しますのでそれをチーム全員でみてください。」
2)トライアル問題を出題します。
「さて、ソース、ケチャップ、醤油の3つの中から選ぶとしたら、何を選ぶでしょうか?
まず、チームメンバーそれぞれが、「自分の好み」を言ってください。
リーダーはソース、ケチャップ、醤油のそれぞれを選んだ人の人数をプリントに書いてください。」
「ではここで、私(ファシリテータ)は目玉焼きに何をかけるかを予想してみてください。
チームメンバーの好みを参考にしつつ、全員で意見を出し合い、1分以内で決めてください。」
ファシリテーターは予め、1つを選びシートに◯をしておいてください。
3)各チームの回答を発表します。
「さあ時間です。これ以降は予想を変更できませんので、筆記用具を置いてください。
では、各チームの予想を発表してもらいます。
まず、ソース、ケチャップ、醤油のそれぞれを選んだ人の人数を発表し、その後で、私が何を選ぶかの予想を発表してください。」
- 各チームのリーダーに予想を発表させます。
- ソース、ケチャップ、醤油のそれぞれを選んだ人の人数も記録しておくことをお勧めします。
(振り返りの際に使用することも可能です。)
4)正解を発表します。
「では、正解を言います。私が選んだのは◯◯です。
正解チームは、◯◯チームと△△チームですね。このチームは1点獲得です。」
- 結果を確認したら、ホワイトボードに得点を記入してください。
- 結果について簡単なコメントをしてください。(「私はソースが苦手で、トンカツにもケチャップです」等々)
5)このゲームでの「自分の選択」の意味を確認するために、
以下の説明を行ってください。
「今回の〈ケチャップ〉という選択はあくまでも〈今、選ぶ(注文する)としたら〉という状況で考えたものです。
たまには、醤油をかけることもあるんですが、今日は、いつも通りケチャップの気分なので、それを選びました。
次の問題からは、チームから代表者を選んでもらい、その人の〈好みの食べ物〉を選んでもらいますが、その際にも〈今、選ぶ(注文する)なら、何にするか?〉というふうに考えてください。」
6)簡単にゲームのねらいを説明します。
「さて、この問題からも分かるように、〈自分の好み〉と〈他人の好み〉は違うものです。
ことわざにもあるように〈人の好みは十人十色〉です。このゲームで大切なのは、〈他人の好み〉を考えることです。
さあ、ゲームを始めましょう。」
- 最後に、ごく簡単にゲームのねらいを説明してください
- ゲームの開始前に「ねらい」を詳細に説明すると、参加者がそれにとらわれてしまい、自由な発想・発言の妨げともなりかねないので、できるだけ簡単に済ませたほうがいいでしょう。「ゲームの意味」の考察は、終了後の「振り返り」でじっくり行うことにします。